羽根木の家プロフィール
東京都世田谷区羽根木(下北沢近辺)に、昭和10(1935)年に建てられたといわれています。太平洋戦争の空襲で一部焼けたそうなのですが、はっきりしません。
戦前は、某企業の会長さんが住んでいたそうです。一階の天井は高く、二階への階段は18段あります。
一部改装されていますが、室内の壁は土壁、廊下の壁は漆喰、建具も古いものがそのまま使われています。
農家や邸宅、あるいは庶民の家とはまた違う、戦前のエリート層であった都市中流階級の日本家屋としての特徴を有しています。一階の障子や欄間にその特徴が表れているといえるでしょう。
庭にはモチノキや金木犀、松、スダジイ、椿、棕櫚竹、ヤツデ、アオキなどのほか、杏、柿、柚子、梅といった果樹も植わっており、季節の恵みを楽しむことができます。
今は底が割れて水を入れていませんが、南側の庭には池があり、以前は鷺がやってきていたそうです。