羽根木の家プロフィール

羽根木の家の門(東側)

東京都世田谷区羽根木(下北沢近辺)に、昭和10(1935)年に建てられたといわれています。太平洋戦争の空襲で一部焼けたそうなのですが、はっきりしません。
戦前は、某企業の会長さんが住んでいたそうです。一階の天井は高く、二階への階段は18段あります。
一部改装されていますが、室内の壁は土壁、廊下の壁は漆喰、建具も古いものがそのまま使われています。
農家や邸宅、あるいは庶民の家とはまた違う、戦前のエリート層であった都市中流階級の日本家屋としての特徴を有しています。一階の障子や欄間にその特徴が表れているといえるでしょう。
庭にはモチノキや金木犀、松、スダジイ、椿、棕櫚竹、ヤツデ、アオキなどのほか、杏、柿、柚子、梅といった果樹も植わっており、季節の恵みを楽しむことができます。
今は底が割れて水を入れていませんが、南側の庭には池があり、以前は鷺がやってきていたそうです。

昭和が生きている「羽根木の家」

羽根木の家の玄関(東側)。右手に見える樹は杏の幹。右手前に井戸がある。

羽根木の家の玄関、内側。左手には内玄関(家族用)がある。

羽根木の家の一階、八畳の座敷。左は一間幅の広縁で、庭(南)に面している。手前は六畳の居間。掘りごたつがある。

羽根木の庭の花々

杏の花

椿(赤)

椿(ピンク)

スミレ

ムラサキケマン

オダマキ

ヘビイチゴ

柚子の木

ご近所の井の頭線のアジサイ