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風野又三郎   かぜのまたさぶろう

作   : 宮澤賢治
朗読 : 渡部龍朗
作品について

 二百十日とともにやってきたのは、正真正銘の風の少年、風野又三郎! 風として世界中を巡る又三郎は、ここの子どもたちが気に入って、世界中のいろんな話をしてやります。自慢好きで気分屋の又三郎に子どもたちは振り回されながらも、世界の不思議を目の当たりにしてドキドキしながら話を聞くのでした……。名作「風の又三郎」とは似て非なる幻の物語を、生き生きした方言とわくわくするような表現の朗読でお楽しみください! 約2時間。

朗読者について

 子ども時代から賢治好き、いまなお少年の心をもった「まるで中学生」の渡部龍朗ならではの、生き生きした賢治ワールドが現出しました。「風の又三郎」よりも奔放な冒険物語風のこの作品にぴったりの、自由で楽しい朗読です。


著者について

宮澤 賢治(みやざわ けんじ)
 1896(明治29)年、岩手県花巻町出身。大正7年、盛岡高等農林学校卒業。農学校で教鞭をとるかたわら、「やまなし」「シグナルとシグナレス」など、旺盛な創作活動を続ける。熱心な日蓮宗信者として布教活動も。三十歳、農民の貧困を黙視できず自ら農業へ転じ、羅須地人協会を設立、農民生活を幸福にするための実践活動を始めた。が、順調に運ばず、肺を患って病臥。1933(昭和8)年、肺病の悪化により死去。享年三十七。生前刊行されたのは詩集「春と修羅」と童話集「注文の多い料理店」のみだが、草野心平、辻潤らに高く評価されていた。

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朗読において、今日の表現基準に照らして不適切と思われる語句や表現がありますが、発表時の時代的背景と文学性を考え合わせ、底本どおりに読んでおります。ご了承ください。